保育園の提供価値ってなんだろう
みなさんこんにちは。
理事をしています本多慶丞です。
私事ですが、現在大学院に通っているんです。
その中でサービスマネジメントという授業があるんですね。
その授業の中で今自問自答していることがあるんです。
それは「保育園の提供価値ってなんだろう」という問題です。
そもそも誰に価値を提供するのか?
保護者?
園児?
保育士?
地域?
おそらく全ての人に価値は提供できると思います。
でもここでは顧客が誰かという視点が大切になってきます。
その観点で言えば、保育園は意思決定者である保護者を顧客と捉える必要があるのではないと思うのです。
保育園を利用する保護者どんな人がいるのだろいうか?
家で保育ができない子を預かる施設
詳しくはこちらも参照してみてください。
保育園はこのような場所です。
理由は様々。
- 仕事
- 病気
- 介護
- 就学 など
多くの利用理由は仕事をするため。
ではなぜ保護者は仕事をするのだろうか?
大きく2つに分かれると私は考えています。
- 経済的理由
- 自己実現
1に関しては、日本の平均年収が約400万円であるのに対し、子ども二人を大学まで通わせるには世帯年収700万円必要と言われています。
こんな記事がありました。
なので、日本人の半分以上の世帯では共働きでないと、我が子を大学に通わせることは困難な社会なのです。
一方自己実現に関して。
男女雇用機会均等法が制定されてから、女性の社会進出が進んできました。
それまでは男性が仕事をし、女性が家事をする社会でした。
そこから変化してきたのです。
そして女性の生き方も多様化してきました。
このように大きく2つの理由から保護者が働いていると考えます。
ではこれらの保護者にどのような価値を提供するのがいいのだろうか?
まずはお預かりした大切なお子様を安全に保育をすること。
そしてその子の成長をサポートすることも保育園に求められている役割ですよね。
では保護者はさらにどんなニーズがあるのだろうか?
自己実現をすると言っても、葛藤している保護者も多いと思っています。
- 小さい頃から預けていいのだろうか?
- もう少し一緒に過ごす時間があったほうがいいのだろうか?
- 家事とか疎かになっていないか?
- なんで女性だけワンオペなんだ?
などなどいろんな悩みや葛藤を抱きながら自己実現をしようとしていると思っています。
保育園があるからこそ子育てが充実した
ということは、保育園があるからこそ子育てが充実したという想いを抱いていただくことこそが提供すべき価値なのではないだろうか。
もちろんその一つに子どもの成長があります。
でもその成長も保護者が成長していることを実感する必要があるのです。
それも園児全員の保護者が一人一人我が子の成長です。
なので、個別対応というのが必要なってきます。
うまくAIを活用することがこれから求められる
レコメンドっていう機能も身近になってきましたよね。
写真なども自分の顔が写っているものを判別してくれたりしますよね。
そんなものを活用しながら個別対応をして保護者のニーズを充足することができるのではないかと考えています。
保育園は集団生活なので、保育士にも限界があります。
なのでITというのを活用しながらより良い価値提供をすることが必要なのではないかと考えます。
これからの保育士に求められること
子どもだけでなく、保護者への視点。
そしてそれらを連携する職員への視点。
これらを大切にできなければ保育園は価値を提供することはできません。
大きくても、小さくても同じ人間です。
人対人の仕事だからこそこれからも必要な職だと考えます。
「みんな違ってみんないい」
この言葉に尽きると思います。
多様性を受け入れられる、そして時代の変化に対応していける人が保育士に必要な力だと考えます。
しなやかでたくましい人
フィロスの育てたい子ども像と同じく、保育士もこのような人であってほしいというのが私の願いです。
ぜひ今までとは違う意見、世界にも興味を持ち考えるという癖を持っていてほしいと思います。
このようなスタンスが保育園が提供する価値を最大化できるのではないでしょうか。
社会福祉法人フィロス理事兼経営企画室長
採用に関すること。
保育所運営に関すること。
研修に関すること。
働きやすさに関すること。
こんなことをやっています。