「お母さんの手は魔法の手」

今日はうれしいお知らせが届きました。産休取得中の職員から「今朝、男の子を出産しました!」と生まれたばかりのお子さんの動画が送られてきたのです。赤ちゃんの存在はかわいらしく、こちらの顔も緩みますね。私はおばあちゃんになった気分です(笑)。

小児医療の最前線で子どもたちを診てきた私の恩師は趣味で詩を書いていました。その恩師の作品に「お母さんの手は魔法の手」という題の詩がありました。医師として最先端の医学でもって子どもの病気に向き合ってきた中で、治療が難しく感じる場面があったと聞きます。そして、そんな状況であってもお母さんの手で子どもの身体をさすってもらうことが痛みを和らげたと聞きました。お母さんの手はどんな薬よりもすぐ効き、子どもたちを笑顔にしたと。それは現代の医学では解明できないことだと言われた恩師の言葉がずっと私の心に残っていました。

それが理解できたのは私自身に子どもが生まれた時です。そして保育園で働く先生たちと子どもたちのかかわりを垣間見た時です。

先生たちもお母さんやお父さんの手のような存在であると私は思うのです。一人ひとりの子どもに寄り添うフィロスの保育。今日も先生たちのあたたかな眼差しの先には子どもたちのきゃっきゃっと笑う姿が見られます。