1年目研修を終えて(1回目)
社会福祉法人フィロスでは法人独自の研修があります。
今回は1年目の方に向けた1回目の研修が終わったのでその所感も含めフィロスの研修について書いていきたいと思います。
フィロスの研修制度
社会福祉法人フィロスでは、法人独自の研修を行なっています。
今回紹介する研修ですが、4月1日にて新卒で入職することを想定したものになっています。
研修は入職前と入職後に大きく分かれます。
入職前の研修
入職前の研修では、大きく法人全体での研修と配属園での研修に分かれます。
法人全体の研修
法人全体の研修では昨年度は2月26日に開催しました。
内容は以下のような内容です。
- フィロスが見ているもの(理事長)
- フィロスの保育(理事)
- 社会人として(理事)
というのが当日行ったものです。
まずは大きな所の法人の目指すところについて理解をしてもらう機会としています。
また、これから社会人になるために知っておいてほしいことについてもお話しします。
配属園での研修
春休みの2月〜3月ごろに実践研修として5日間現場に入ってもらっています。
4月から新入園児の対応しながら、どこに何があるのかなど1から学ぶのは双方にとって難しいです。
また、法人の理念のもとどのように保育が展開されているかについても深める期間としています。
こちらは希望があれば入職前にアルバイトとして5日以上入ることもできるようにしています。
入職後の研修
入職後も定期的に行うもの、また入職してすぐに行うものがあります。
まずは入職してすぐに行うものを紹介します。
入職後すぐ行う研修
- アレルギー対応研修
- 応急対応研修
- 規定読み合わせ研修
その他にも自治体が開催している新人研修にも派遣をしていたりします。
入職後定期的に行う研修
- 1年目研修(年間3回)
- 2年目研修(年間3回)
- 3年目研修(年間3回)
- 主任研修(毎月/中部エリア)関東エリアは主任会議を開催
他にも園内ではさまざまな研修がなされています。
法人として企画から運営までしているものはこちらになります。
1年目研修の目的とは?
保育が楽しいと思えるようになる
ではさまざまな研修がある中で、今回は1年目研修について書きます。
1年目研修の目的は「保育が楽しいと思えるようになる」です。
保育って子どもから得られるものもありますが、意外とそれ以上に吸い取られるものもあるんですよね。
まだ学生の方は実習を思い出してみてください。
子どもと接しているときは笑顔になって元気もらえますよね?
でも帰るとどうですか?
どっと疲れが出てきたのではないでしょうか?
実は私たちも子どもたちに与えているものはあるのです。
たくさんの困難にもぶつかるでしょう。
でも「保育って楽しいな」そういうことを考えられ噛み締められると乗り越えていけると思っています。
同期性を育む
また、もう一つの観点は同期との絆を育んでいくこと。
同期は一生ものだと私は考えます。
私自身新卒で入社した会社の同期はいまだに付き合いがあります。
それくらい同期っていうのはかけがえのない存在になり得る仲間なのです。
辛いこと、わからないこと、楽しいこと、嬉しいことそんなことを共有できる仲間になってもらいたいと思っています。
他者と比較しない
先ほど同期との絆のお話をしました。
しかし、同期は考え方によっては自分と比較して自分を苦しめるものにもなります。
なので、1年目研修では学ぶ時間を共有しますが、「自分とは何か?」を見つめ直す時間を多く取るようにしています。
そして「自分はどうするか」を考え実行していくような研修になっています。
1年目研修の内容とは?
では、詳しく1年目研修について書いていきます。
年間3回集まり(オンラインの場合あり)実施します。
まずは自己紹介
毎回行うのが自己紹介!
やっぱりしばらく経つと忘れてしまいます。
なので毎回自己紹介をするようにしています。
その中で共通項が見つけられるようなお題を設定し、同期の仲が深まるきっかけにしています。
個人ワークとグループワーク
1〜3年目研修全てですが、講師が一方的に話すような研修はしません。
あるお題に対して「個人ワーク」で自分自身を振り返りアウトプットしてもらいます。
それをグループ内で共有していきます。
グループで共有することで「確かにこういう考えあるな」というような気付きがあります。
これも有意義な学びだと考えています。
最後はアクションプランを作成
個人ワーク、グループワークを通して自分のアクションプランを作成していきます。
次の研修までに行うことを決めることで日々の仕事をより有意義なものにしていくことができるようになります。
これを繰り返し、次の年に繋げていきます。
1回目の研修を終えて
このような研修を新卒1年目を対象に行なっています。
6月に1年目研修の1回目が終わったのでその際の印象を書いていきます。
できればリアルでやりたい
率直に感じたのがこれでした。
中部エリアはリアルに集まって開催しました。
関東エリアは新型コロナの状況もありオンライン開催にしました。
フィロスの研修は双方向のやり取りをする研修のためやはりリアルの方が良さが出ます。
次回は関東もリアルに集まり開催できることを祈っています。
楽しいことも辛いことも経験
4月から2ヶ月〜3ヶ月近く現場に出てきた職員たち。
楽しいことも経験したし、辛い場面(大変だった、困ったなど)も経験したようです。
今回お題では「楽しかったこと、嬉しかったこと」について振り返ってもらいました。
人生(仕事)は楽しい・嬉しいことばかりではありません。
でもそれを見つけることができる人は幸せになれるだろうなって思います。
今回はそのような点を見つける習慣や癖の第一歩になれば嬉しいなと思っています。
真面目!
保育士(調理職も)の方は本当に真面目で責任感が強い方が多いなと思います。
なので自分のアクションプランを作成する際に、真面目(いい子っぽい)な回答が多かったです。
アクションプランのためのお題は「自分が笑顔で保育をするために」でした。
ほとんどの方は仕事上でのことを取り上げていました。
でも休みの日の充実もありますよね?
そのことに触れているのは全体の10%ほどの方でした。
「休みはとことん寝る」とかも立派なアクションプランではありますからね。
もっといろんな考えが聞けるようにファシリテートしていきます。
さいごに
研修というのはあくまで機会です。
これを活かすも殺すも自分次第です。
学ぶというのは教えてもらうとは違い、自ら取りに行くことだと思っています。
子どもたちも一緒ですよね。
自分で試行錯誤して得たものは忘れない。
自転車に乗れるようになるとかね。
法人としてはそのきっかけ作りとして研修を設けてはいます。
後は本人たちがどれだけアクションプランを実行できるかです。
次会って報告を聞けるのを楽しみにしています。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひフィロスのことが気になる方はイベントにお越しください。
お会いできることを楽しみにしています。
社会福祉法人フィロス理事兼経営企画室長
採用に関すること。
保育所運営に関すること。
研修に関すること。
働きやすさに関すること。
こんなことをやっています。