園長インタビュー ゆめの樹保育園おぎくぼ

コーナー遊びの環境整備に力を入れているゆめの樹保育園おぎくぼ。子どもたちが夢中になって遊びこむために、どんな工夫をしているのでしょうか。松本先生のコーナー保育への思いとともにおぎくぼの保育についてお話を聞きました。(聞き手:法人本部 成瀬)

ゆめの樹保育園おぎくぼはどんな保育園?

杉並区荻窪の閑静な住宅街に建っていて、近隣は自然に触れられる公園がたくさんあります。散歩では体を思い切り動かしたり、季節の花や虫とか木の実なんかにもたくさん触れながら遊んだりしています。

定員は80名。0歳から5歳児までのお子さんを預かっています。開園して7年目になりますが、木のぬくもりが感じられる保育室で、とてもきれいです。温かみがある環境になっています。

保育内容や特徴は?

フィロスの保育理念の、「やりたい!たのしい!子どもが主役」という土台がありますよね。その土台に沿って、おぎくぼでは自分のやりたいことを見つけて、遊びこめるようなコーナーごとの遊びを設定しています。

例えば、ままごと、積み木、指先、制作、絵本のコーナー、年齢に合った遊具を取り入れています。一歩保育室に入ったら、「何をして遊ぼうかな」とやってみたくなるような、環境づくりに力を入れています。子どもにとって、今どんな遊具が必要なのかとか、こんなものを取り入れたらどうかとか、クラス担任で話し合いをしています。悩んだ時には園長の私も一緒に考えて進めています。

「園長先生来て来て!」と環境を変えるときには私も呼ばれたりするんですが、それがすごくうれしいです。環境設定を考えるのが大好きだからうれしい!

また、「ここ困ってるんです」という場合には、「先生はどうしたいの?」とその先生の考えをまず聞くようにしています。ここをこうしたいんだけどうまくいかなくて、となったときにに初めてアドバイスします。

最近見直した環境はありますか?

4、5歳児は一緒に過ごしているので遊具も共有して遊んでいるのですが、自分たちで作ることを楽しんでいる姿がありました。自分の「はさみ」や「のり」はもともと取り出しやすいところにはあったんですが、もっとやりたいことをいつでもできるように「材料」とか「道具」なんかをたくさん置いてあげたいね、とクラス担任から声が上がりました。早速話し合いが始まり、狭い保育室をなんとかうまく利用しながら「制作コーナー」を思い切って作りました。

「制作コーナー」には、子どもたちが自分で取り出せる引き出しに、例えばトイレットペーパーの芯だったり、ペットボトルのキャップだったりとか、いろいろな素材を用意したり、太いマジックから細いマジックまで、紙もさまざまな材質をそろえたりしました。とにかく選ぶということもすごく大事かなと思って。時間をかけながら整えたんですが、やはり子どもの心をつかみまして、今まさしくそこが大人気です。

どんどん遊びが広がっていますが、子どものやりたいを実現させるスペースづくりが私たちの仕事と思っていますので、継続して材料なんかの見直しをしながら、もっと子どもの気持ちに寄り添ってやっていけたらなと思っています。

園長としてどんな思いで保育園を運営していますか?

やっぱり今、長時間保育ですよね。8時間以上保育園で生活している子どもたちがほとんどです。大好きなお父さんやお母さんを超えることは私たちにはできませんが、保育園に来たらお父さんとお母さんの次に大好きなのが先生だって、そんな存在になれたらいいなと思っています。そのためには一人ひとりを大切に思う気持ちもそうですし、丁寧な保育をしていきながら信頼関係を築いていきたいと思っています。

そして、やっぱり子どもたちがありのままの自分を出せるように、時にはわがまま言って駄々こねたりとか、思いっきりひっくり返って泣くのもいいかなって。保育園でのびのび育ってもらいたいと願っています。

職員の様子や職場の雰囲気は?

おぎくぼには、今年学校を卒業したばかりの新卒の職員から中堅、ベテランの保育士とさまざまな職員がいます。明るくて話しやすい雰囲気で、園内研修や会議などでも意見交換などはすごく多く声も上がりますし、みんなで考えていこうというチーム力のようなものもあります。子どもたちのためにもより良い職場づくりのためにも、看護師や調理職員など保育士以外の先生たちと話をする機会も大切にしています。

オンオフの切り替えも大事だと思っているので、有休などは職員同士で調整をとりながらしっかりリフレッシュしてもらっています。そのあと元気に仕事をしてもらえたらうれしいですね。

休憩についても、やっぱり子どもの声が聞こえなくなる時間もすごく必要だと思っているので、必ず休憩はとるようにしています。

保育の仕事を探している方へメッセージ

わたしは30年近く保育の現場で働いてきましたけども、やっぱりその中で環境はとても大切だと実感しています。なかなか言葉にすると伝わりづらいと思いますので、ぜひおぎくぼのコーナー保育を見に来ていただけれたらなと思っております。

見学はもちろん、体験保育なども取り入れています。子どもたちがコーナー保育で遊ぶ様子も園の雰囲気もわかっていただけると思いますので、気軽に来ていただけたらと思っております。お待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします!