保育士の就職活動がだんだん難しくなっていく!?
皆さんこんにちは。
社会福祉法人フィロスの理事をしている本多慶丞(ほんだけいすけ)です。
こちらのブログでは初めての投稿となります。
今回はタイトルにあるように採用ページですので、皆さんにとっても有益となる採用に関する情報をお届けします。
さて、タイトルを見ると不安になる方もいるのではないでしょうか?
でも大丈夫です。
しっかり対策すればそんな困難も乗り切れます。
まずは、保育士の就職活動が難しくなるかもしれないという現実について理解していきましょう。
1.有効求人倍率の推移
「保育士不足」という言葉を私たちはよく耳にします。
何を持って保育士不足と考えるか?
その指標の1つが有効求人倍率です。
この有効求人倍率の推移を見ることで、
保育園側は採用しやすい。
求職者は就職しやすい。
そんなことが分かります。
では早速保育士の有効求人倍率の推移を見てみましょう。
参考データはこちら 厚生労働省「職業安定業務統計」
令和2年4月 | 令和3年4月 | |
全国 | 2.45 | 2.04 |
愛知県 | 2.7 | 1.76 |
東京都 | 3.41 | 2.7 |
この1年で保育士不足は改善傾向に進んでいることがこの表からわかります。
この数字が良く分からない方のためにもう少し詳しく説明します。
愛知県を例にしてみると、1人の求職者に対して2.7園が来てほしいと声を掛けていた令和2年。
翌年は1人の求職者に対して1.76園が来てほしいと声を掛ける状態です。
求職者にとっては選べる選択肢が減るイメージです。
このデータから少しずつ就職活動が難しくなっていくのかもしれないということが想像できると思います。
2.2025年が利用児童数のピーク
先ほどは有効求人倍率の推移から就職活動が難しくなっていくという話をしました。
それを裏付けるもう一つのデータとして利用児童数の予想と保育所整備が関わってきます。
厚生労働省子ども家庭局保育科の資料ではっきり国が予想したデータです。
つまり2025年に保育園を利用する児童数がピークを迎えるということは、新しい保育所の整備の必要性はなくなるということです。
さらに、これには地域差があるため、人口減少の激しい地域では保育所の規模は小さくなっていくことでしょう。
保育園は子どもの人数によって保育士の数が決まってきます。
利用児童数が減少していけば必要となる保育士も減ります。
そのことで有効求人倍率はさらに低下していく傾向になると予想できます。
3.すでに人気の園は倍率が高い!?
社会福祉法人フィロスでは、離職者が減っており、産休に入る職員が増えています。
そのための人員補充を基本的には行う流れとなっています。
さらに2023年度の採用計画では、手厚い保育をするために採用を進めています。
他の法人ではどうかというと、評判の良い園の園長に話を伺っても、お断り状態とのことです。
名古屋民間保育園連盟のアンケート結果では、開設してから年数が浅い園ほど採用人数が多い傾向があります。
これは意外なデータでしたが、よく考えてみるとフィロスの中でも採用人数の推移は時が経つにつれて少なくなっていきました。
2つ要因があると考えます。
- 全く新しい人間関係の構築の大変さ。
- オープンスタッフに憧れるが、1からつくりあげるという大変さ。
ではそんな時代にどうすればいいか次に述べていきます。
4.就職活動をしっかりやるということに尽きる
当たり前のことになりますが、就職活動を一生懸命やるだけです。
闇雲にやっても非効率ですので、効率的に行うことがいいでしょう。
それはまた今度書いてみようと思います。
ただフィロスでは人事担当者による就活支援セミナーも開催しています。
詳しくはイベント一覧ページをご覧ください。
内容は3つに分かれています。
- 求人票の読み方、園見学のポイント
- 就活で大事にしたいこと
- 履歴書の書き方と面接アドバイス
それぞれ日程を設けてお話する機会を作っています。
ぜひそのようなものを活用してみてください。
5.さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このブログを読み終えてどう感じたかであなたの就職活動の成否が分かれると私は思います。
①不安だどうしよう。
②よし!今からできることをしよう!
あなたはどちらですか?
フィロスでは法人を知る機会。
園を知る機会を多数用意しています。
実習は大切ですが、あくまで夢である保育士の通過点です。
単位が取れなければ保育士にはなれないかもしれませんが、一生懸命取り組めば大きな問題はありません。
なぜなら自分だけの行動を観察して評価される。
一方、就職活動は両想いにならなけれならない。
つまり、どんなにこちらが好きでも、好きな相手に好きな人がいる場合もあるということ。
ぜひ今から就職するためにできることを考えて行動してください。
まずは、「なんで保育士になりたいんだっけ?」
そんな自問自答から始めてみてください。
社会福祉法人フィロス理事兼経営企画室長
採用に関すること。
保育所運営に関すること。
研修に関すること。
働きやすさに関すること。
こんなことをやっています。