保育園への就職活動の成功の秘訣は?
さぁいよいよ9月1日より愛知県の採用試験がスタートします。
その前に関東エリアでの面接で感じたことを書いてみようと思います。
以前「保育士の就職活動がだんだん難しくなっていく!?」という記事を書きました。
私は日頃から「保育園への就職活動は難しいよ!」という認識です。
今回はそのあたりのことと、面接で出会った学生の行動に関して書いていきます。
業界が同じ
1つ目の難しさが業界が同じということ。
さらに同じ業界に多くの会社(職場)が存在するということ。
これが保育園業界の就職活動の難しさだと思う。
一般企業の就職活動は、まずは興味のある業界を絞り込みます。
このステップが強いて言えば「幼稚園」「保育園」に大別できます。
さらに細分化するならば「認可保育所」「小規模保育所」とかですね。
でも仕事は大きく変わらない。
扱う領域は「子ども」に関すること。
だからこそ、違いが分かりにくく、事前のネットを使った調査では限界がある。
待遇面で大きな違いが出せない
次に、待遇面で大きな違いが出せないという点について触れます。
保育園の収入は「子どもの人数×単価」です。
この単価は「地域」「定員規模」によって決まります。
つまり、どんなにいい保育を行っても人数が変わらなければ収入は同じということ。
これが「ホテル」業界ではどうだろう。
「泊まる」という行為は同じだけど、値段は全く違います。
そのため、同じ地域で同じような規模では収入の上限は同じ。
人件費に○○%使うという差はあるが、「給与を高くする」か、「人を多くする」のどちらかの選択肢しかない。
そのため、待遇では大きな違いを出せない業界なのです。
では、「何で判断すればいいの?」という疑問が湧いてきますよね?
そのあたりは最後の方に書きます。
情報が少ない
では、待遇面以外の情報を得たいため、インターネットを使って調べます。
でも十分な情報は出てきますでしょうか?
「保育士 就活」このような検索をしたら、紹介業者の運営するサイトが出てきます。
では「○○保育園」という検索をしたらどんな情報が出てきますか?
- ホームページもない園
- ホームページはあるが更新されていない園
- 採用ページまで整えている園
- ブログなんかもあり保育の様子もわかる園
こんな感じで本当にバラバラだと思います。
保育園は園児の写真の取扱も非常に難しいです。
個人情報の取り扱いを保護者とやり取りしなければならない。
顔を隠すための加工には手間もかかる。
顔を隠した写真からは子どもたちの表情(気持ち)が伝わり切らない。
就職活動する側からすると本当に情報を取得することが難しいと思います。
保育は「ヒト」が最重要経営資源
では、最後に保育園への就職活動で何を大切にするべきか書きます。
それは「現場に足を運ぶ」です。
保育園は「子ども」と「保育士や栄養士など」が一緒に過ごし共に成長していく場所。
経営資源は「ヒト」「カネ」「モノ」「情報」なんて言われていますが、
保育の最重要経営資源は「ヒト」だと私は考えます。
ヒト(子ども)に対しヒト(職員)が成長する環境を整える。
そしてヒト(子ども)のための環境設定などをヒト(職員)と ヒト(職員) が話し合って行う。
さらに ヒト(子ども) の状況を ヒト(保護者)に ヒト(職員)が伝える。
これだけヒトが絡み合っているのが分かると思います。
なので現場に行き、ヒト(子ども、職員)の表情や言動をぜひ見てください。
そこから感じ取ったフィーリングというものを重要な判断軸にしてください。
ここで仕事をしている自分が想像できる
今回面接した方が言っていたキーワードです。
これがすごく素敵だなと思いシェアしました。
そしてこの記事を書かなくてはと思いました。
もうすぐ採用試験だと思います。
残りわずかですが、最後の最後まで自分の目で見て、耳で聞き感じ取ってください。
そしてぜひその感じ取ったままのことを言語化して面接などで語ってください。
素敵な就職先に出会えることを願っています。
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社会福祉法人フィロス理事兼経営企画室長
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