園長インタビュー ゆめの樹保育園なりたにし

育児担当制や異年齢保育を軸に、毎日ていねいに子どもたちと関わっているゆめの樹保育園なりたにし。具体的にどんな活動をしているのか、どんな職員が働いているのかなど、お話しいただきました。(聞き手:法人本部 成瀬)

ゆめの樹保育園なりたにしはどんな保育園?

ゆめの樹保育園なりたにしは、定員108名。フィロスの関東園の中では一番大きな園です。園舎2階はほぼワンルームになっていて、広々とした空間で子どもたちはのびのび遊んでいます。日当たりのいい園庭に加えて、園から徒歩数分のところに自然豊かな善福寺川緑地公園があり、まるで第二の園庭です。

保育内容や特徴は?

乳児さんは、育児担当制を取り入れています。一人ひとりの園児に担当の保育者を決めて関わることで、一人ひとりの好きなことや興味関心、得意なことや苦手なことを把握して、それぞれの心と身体の育ちをしっかりと見極めて支援できると考えるからです。

基本的生活習慣を身に着けていく段階にある2歳児までは、特に生活をていねいに送ることを大切にしています。

幼児さんは、3、4、5歳児がいっしょに過ごす異年齢保育を行っています。午前中は学年別に活動することも多いですが、2階の広いスペースを使ってダイナミックに遊びます。

先日は、3歳児さんはアルミホイルで宇宙を作っていました。UFOに興味を持った子どもたちの会話から、部屋全体を宇宙にする遊びに広がりました。4、5歳児さんは、体幹が育っていないことを感じたため運動遊びを多く取り入れています。なりたにしには、跳び箱やトランポリンなど室内で体を動かすことができる玩具が揃っているので、体をうまく使うことができるように様々な遊びを行っています。

他にも特色があるそうですが?

食育には特に力を入れています。食べることは生きること。すべての活動の源になるからです。しっかり食べられている子どもは、意欲的に遊んだり遊びに集中できることが多いのですが、逆に偏食が多かったり咀嚼に問題があったりするとよく眠れなかったり、遊びこめなかったりすることも多いのです。

なりたにしでは、乳児では野菜に触れてそのにおいや質感、かたさややわらかさを感じる体験を中心に、幼児では野菜の栽培やその野菜を使ったクッキングなどを行い、食べることに興味を持つような活動を行っています。

園長としてどんな思いで保育園を運営していますか?

どんなときにも大切にしているのは、子どもたちのやりたいという気持ちです。何をするか、どうやってやるか、子どもたちの声を聞いて、子どもたちと相談しながら進めることで、子どもたち自身が自ら考え、自ら動くことができるようになると考えます。

職員の様子や職場の雰囲気は?

職員同士は、年齢関係なく意見を言い合って話し合っています。意見が率直過ぎてちょっと心配になることもありますが、そのあと一緒に食事に行ったりしていたりするみたいで。みんなクレヨンの原色のような人たちです。サバサバしていてかっこいいなーと思っています。

わたしからは、得意なことを伸ばして苦手なことをカバーし合ってほしいということと、他人の価値観を認め合ってほしいということの2点を伝えています。私自身、保育士になろうと思ってからピアノを習い始めたので、ピアノがとっても苦手で。一生懸命練習はしましたけど、すらすら弾ける先生がうらやましかった(笑)。得意なことをどんどん発揮できた方が楽しいじゃないですか。

それから、「失敗は失敗じゃない、うまくいかなかった経験を1つしただけ」、ということも伝えています。今年の4月に2名の新卒職員が入職しましたが、ふたりともどんどん吸収して、挑戦して、たまに失敗して、2度目はないように工夫してがんばっていますよ。

保育の仕事を探している方へメッセージ

一緒におもしろがって楽しめる人をお待ちしています。