フィロスの約束

みなさんこちらのニュースを見ましたか?

https://www.asahi.com/articles/ASQ5B7F0XQ5BTIPE00P.html

園児や保育士に暴行した副園長に関するニュースです。

保育業界でよくニュースに上がるのが男性の保育士によるわいせつ問題です。

フィロスでは男性の保育士もたくさん所属しています。

そんな男性の保育士の中から、「わいせつ問題に関して研修を行ってほしい」という声から研修を行いました。

そしてできたのが「フィロスの約束」というものです。

今回はそちらを紹介させていただきます。

研修の背景

フィロスには「働きやすさ向上委員会」という目安箱のような窓口を設置しています。

そこへある男性の保育士から1通の便りが寄せられました。

「男性職員が増えてきたので、わいせつに関する研修を行ってほしい」

これは素晴らしい提案だと判断し、すぐに実行に移しました。

そこで依頼したのが、保育園業界に特化した社労士の先生です。

男女の雇用に関係するような事柄も生じる可能性があるため、そのような方に依頼しました。

かれこれ3年ほど前の研修になりますので、記憶を遡りながら書き連ねていきます。

研修の詳細

参加者は中部エリアの男性職員と管理職

今回の研修は中部エリアで開催しました。

参加者は中部エリアの全男性職員と、各園の管理職クラスの職員。

男性だけが参加しても意味ないですからね。

管理者が管理する上で理解しないと職場環境の整備ができないためこのような参加者としました。

研修内容は事実ベースでのお話

どこからがわいせつにあたるのかというのは非常に難しいですよね。

なので、まずはわいせつ事件を起こしたらどうなるのか?

個人の責任と園の責任、そして法人の責任について紹介してもらいました。

また、よくある話として「保護者からの声」に対する対策をご紹介してもらいました。

保育実習でも聞くことがありますが、「おむつ交換を男性がするのは・・・」という声です。

そこで大切なのは、法人としての姿勢をあらかじめ保護者に伝えておくということでした。

ここから「フィロスの約束」ができるプロジェクトが始まります。

男性保育士マニュアルを作ろう

研修を受けて「どうするか?」という投げかけをしました。

すると、「男性保育士マニュアルを作成していきましょう」という声が上がりました。

参加者は男性職員全員と各園の女性職員

次は管理職ではなく、各園の女性の職員という設定で各園長に選任してもらいました。

男性だけで集まっても片方の見方しかできません。

そこで女性にも参加してもらい、率直に感じることを挙げてもらいました。

意見交換には場づくりが大切

男女での考え方の違いや、性に関係してくることから意見がしにくい状況だと思います。

そこで大切になるのが「場づくり」です。

「ドキッとした」ことを言えることがとても大切です。

みなさん忌憚のない意見交換ができたことは本当にすごいなと感心しました。

話を進めるうちに「男性だけの問題?」という流れに

各園の職員の意見なども持ち寄り話し合いが進む中、「男性だけの問題なのかな?」という疑問が。

そう!

ここで冒頭のニュースに関わります。

「わいせつ」ができる環境ということは「虐待」もできるよね。

つまり「男性に限らず全ての職員が気をつけることがあるよね。」となっていったのです。

そして「フィロスの約束」が出来上がっていったのです。

フィロスの約束をプレゼント

ここまでお読みいただき、「フィロスの約束」に何が書いてあるんだろう?

そんな方もいらっしゃると思います。

ご希望の方はLINEにてプレゼントさせていただきます。

LINEで「フィロスの約束」と送信してください。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございます。

私たち保育に従事するものは、いつでも説明ができる保育が求められます。

フィロスはギリシャ語で人類愛という意味があります。

人に対して愛情を持って接する。

それは子どもに対してもそうですが、職員同士もそう。

みんなが相手に対して少し愛情を持って接することができるような世の中になったらいいですね。

またフィロスの考え方についても発信していきたいと思いますので引き続きお願いいたします。